Saturday, January 20, 2007

地球温暖化と車に頼る生活

地球温暖化現象が問題になってからだいぶたちますが、この現象の存在を受け入れているアメリカ人はどちらかといえばLiberalな層で、アメリカの保守層にはまだまだ受け入れていない人も多いようです。つい最近Weather ChannelのWeb siteのブログに、ある研究者がこの温暖化現象について書き込みをしたら、ものすごい勢いで保守層が反発してきてコメントの雨あられだったそうです。私もちょっとこのコメントをのぞいてみました。 大半が「こんなことはおきていない。これは単なる地球の気候や環境変化のサイクルの一部にすぎない。」という見方か、「それは、Liberalな連中の考えることにすぎない」といった感じのリアクションのように見えました。でも、ちょっと驚きましたね。

考えてみれば地球温暖化現象の原因の克服についてひそかにジレンマを感じているアメリカ人は多いのではないかなー。原因のひとつとして上げられている化石燃料を燃やすことによって生じるCO2 の量はアメリカが世界一。ガソリンが比較的安くて車をガンガン乗りまわすアメリカ人のLife StyleもこのCO2 Emissionの量に関係している、といわれています。では、このLife Styleを変えて車に頼らない生活に変えればよい、といわれそうですがそれが難しいところです。というのは都市や住宅地の構造や道路などのInfrastructureが車で移動する生活に向くようにできてしまっているからです。

こちらで生活していてわかるのですが、この国の生活は車がないと成り立ちません。歩いていけるところに店があるなどということはなかなかないし、電車やバスは「足」となるほど便利ではなく本数も少ない。だから車を運転できないと買い物にも困ってしまうし、仕事や学校や病院にもなかなか行けなかったりします。車が本当に生活の一部になってしまっていていまさら「排気ガスが多いから車に頼るのを控えなさい」といわれても簡単に控えられるものではないでしょう。よい環境の大切さを否定する人はいないと思います。と、同時に車の運転をしないと生活していけません。排気ガスを垂れ流すような生活は環境にとってはよくないと頭でわかっていてもそれをやらないと生活がなりたたない、ここにジレンマが生じるのでは?

私も夫も毎日運転しています。内の車はPriusではないです。CO2の増加に貢献しているなーと思いつつ、今日は車で夫と朝食を食べに行った後、食料の買出しにでかけました。

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